「英語を英語のまま理解する」について思ったこと

リスニングやスピーキング、リーディングの速度などを訓練する文脈でよく、「英語を英語のまま理解する」ということについて話される。 これについてオンライン英会話中に以下のようなことを思った。

「英語を英語のまま理解する」というのは、

❌ I have a pen. → 私はペンを持っています。
⭕️ "I have a pen." → I have a pen.

ということではなく、

⭕️ I have a pen. → 「言語ではない、"私がペンを持っている"という抽象的な概念」

なのだということだ。何が言いたいのかというと、「英語を英語のまま理解する」というのは「日本語に翻訳しない」ということではなく、「英語をダイレクトに意味そのものに変換する必要がある」ということだ。 これができないので私は理解やリアクションのスピードが遅い。

私の今の状況は、文章の複雑さや長さにもよるが、

"I have a pen." → I have a pen. → 「言語ではない、"私がペンを持っている"という抽象的な概念」

という流れになっていて、ここに「日本語への変換フェーズ」は含まれていない。

"I have a pen."を聞く→"I have a pen."を頭の中で繰り返す→" 「言語ではない、"私がペンを持っている"という抽象的な概念」としての理解

というような流れになっていて、これだと遅すぎると感じることが多々あった。 さらに致命的な問題は、この流れで文章を理解するようになっていると、長すぎる文章が一発で覚えられなかった場合、二番目の復唱フェーズができないので文章そのものが理解できないことだ。

私は短期記憶が弱いのでこの状態になることが多々あるが、日本語の場合相手がある程度長い話をしていても割と一回で理解できるので、この差はなんだろうと考えた結果上記のような状態なのではと思った。 おそらく文章の純粋な意味は、文章そのものよりも頭の中で使うデータの容量が少ないのではと思う。

解決策は結局のところ、反射的に英語を意味そのものとして理解できるまで訓練する、ということになりそうだが、反復しながら理解することをやめるよう意識することで解決に近づくかもしれない。